令和5年12月吉日
難病ゲノム医療担当者の皆様
日本人類遺伝学会
難病ゲノム医療専門職養成研修のご案内
今般、難病ゲノム医療専門職養成研修事業を実施いたします。
本事業はエクソーム解析・全ゲノム解析等を用いたゲノム医療の普及を視野に、難病患者のゲノム診療を担当する医療関係者の知識や技能を高めることを目的としています。事業は厚生労働省からの委託を受けて日本人類遺伝学会が実施するもので、研修を完了された方には厚生労働省健康局長名で修了証が発行されます。
セミナーは、受講者が集合して行う現地セミナーとセミナーに先立ってウェブ上で受講するオンラインセミナーの二部に分かれており、受講者は現地セミナーの修了後にオンラインで設問に回答して合格すると修了証を交付されます。
難病ゲノム医療の実施について所定の経験を有する方を対象とします。施設単位で応募していただき、各施設から難病医療に従事する臨床遺伝専門医1名、認定遺伝カウンセラー・遺伝看護師等の非医師有資格者(コメディカル)1名がペアで参加いただきます。各施設から1ペアのみの参加に限定します。また、同施設から1名を限度に受講希望があれば若干名のバイオインフォマティクスの実務担当者(バイオインフォマティシャン)の応募を受け付けます。
臨床遺伝専門医:難病・稀少疾患患者(遺伝性腫瘍は除く)のエクソーム解析ないし全ゲノム解析により原因診断が得られた20症例以上(うち3症例以上は全ゲノム解析により原因診断が得られた症例)を主体的に担当し、自身で患者への説明に携わった方に実績を添えて応募いただきます。また受講決定者には変異の入ったFastqファイルを配布しますので、現地セミナー前までに解析結果報告書を提出いただきます。
コメディカル:難病・稀少疾患患者のエクソーム解析ないし全ゲノム解析の遺伝カウンセリング経験について症例リストを添えて応募いただきます。
バイオインフォマティシャン:同施設に受講希望者がいる場合のみ応募可能で、所属施設の実務で用いている解析パイプラインの詳細情報を添えて応募いただきます。
詳細については下記ウェブページを参照下さい。受講料は無料ですが、受講可能枠に制限があるために、運営委員会の判断により受講者を絞らせていただく可能性があることをあらかじめご承知おき下さい。なお、本研修事業は今年度のセミナーの成果等を生かして来年度以降も継続され、より経験の少ない方も対象とする予定です。
受講を希望される方は下記のウェブページから申し込んで下さい。
https://nanbyo-medical-genomics.jp/form